|
|||||||
(SP盤より復刻) シベリウス:ヴァイオリン協奏曲Op.47 パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲 Op.6 フリッツ・ザウン、指揮 ベルリン国立管弦楽団 |
ヌヴーと同年(1919年)に生まれたグィラ・ブスターボは、アメリカ生まれの女流ヴァイオリニストの中で、しばらくの間国際的な名声を得ることができた唯一の人である。1930年代、ブスターボはベルリンで大成功をおさめ聴衆の人気の的であった。このCDで復刻したシベリウスとパガニーニは、そのような彼女の最も輝かしい時期に録音され、そのためか、いずれの曲もパッションとエモーションに満ち溢れた名演奏だ。個性的だが、ほっそりとした魅力的な音とフレージングの美しさをもったパガニーニ。明るく透明な音で直接的に語りかけるシベリウス。カミラ・ウィックス、ジャネット・ヌヴーとならぶ、シベリウスの名演と呼んでもよいのでないか。 |