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1. ベートーヴェン:交響曲 第7番 ベルリン・フィルハーモニー 2. ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第4番 ベルリン・フィルハーモニー/コンラート・ハンセン(Pf) 1943/10/31〜11/3録音 |
1943年、重い病気から回復したフルトヴェングラーは、7月から演奏活動を開始する。7月はバイロイト、8月はスイスと続き、10月半ばからはウィーンを皮切りに根拠地ベルリンまで演奏旅行に出る。このCDの演奏はその旅行中に10月31日から11月3日まで、ベルリン・フィルと共にベルリン・フィルハーモニーにて録音されたものである。音質から判断すると、いくつかの演奏会の録音を組み合わせて作られているようだ。ここでのフルトヴェングラーは、作曲家に対しての強い共感に後押しされてか、力の限りを尽くした演奏を行っている。確信に満ちたフォルテ、千変万化するニュアンス、真似の出来ないような微妙さで常に動くテンポ、比類ない構えの大きさ。まるでベートーヴェンが曲を書き下す前のイメージに通じているかのようだ。 |