コレクターズ・シリーズ
フルトヴェングラー/指揮
ベートーヴェン:交響曲 第9番「合唱」
GDCL-0016/税込価格 ¥ 2592
収録曲
ベートーヴェン:交響曲 第9番「合唱」

ティラ・ブリーム(ソプラノ)/エリーザベト・ヘンゲン(アルト)/ペーター・アンダース(テノール)/ルドルフ・ヴァッケ(バス)
フルトヴェングラー(指揮)/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団/ブルーノ・キッテル合唱団
1942/3/22〜24録音
解説
本CDは、メロディア盤の中でも音質の一番良い68年プレス盤より復刻を行った。桧山浩介氏によるライナー「大戦中のフルトヴェングラーの演奏とその録音をめぐって」は読み応え充分だ。
以下、本CDの技術面についての記載を一部抜粋。
この「第九」の録音がマグネトフォン録音としては最初期のものにあたり、そのために復刻に際してはもっとも慎重な作業が求められるものの一つである。私の考える注意点としては 1)第1楽章冒頭の極端なレベル変動の修正、2)第4楽章冒頭についても同様の修正、3)第3楽章冒頭の音とびの修正、4)コンプレッサー処理の結果生じている全体にわたるダイナミックレンジ幅の補正、などで、さらに全体にわたってピッチについても配慮が必要だと考える。これらは作業者の音楽一般についての素養や音楽性、さらには「第九」そのものについての楽曲上の知識などなど、さまざまな条件に恵まれた時にはじめて満足できるものが出来上がる困難な作業であろうが、おそらく20種類は優に超えるであろう大戦中の「第九」の復刻CDのなかで、このCDはこれらの条件がもっとも理想的な形で仕上がったものとして高く評価いたしたい。大戦中のフルトヴェングラーに関するドキュメントとして最上位に位置付けられるものと確信する。
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